君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて
下校中、今日は美加が松島と帰るのであたしは1人で歩いていた。
寒くて寒くて、マフラーに顔を埋めて、制服のポケットに手を突っ込んで歩いていると、、、
RRR RRR…
携帯が鳴った。
「はい?」
「あ、もしもし?店長だけど、今から来れない?クリスマス前で忙しくなっちゃって」
「あぁ、いいですよ」
あたしは、バイト先であるイタリアンのお店へ行った。
「おはようございます」
「おはよう!悪いね、学生なのに」
「いえ、今日学校終わったんで、クリスマス以外は暇ですから」
「え、クリスマス?!彼氏?!」
「違いますよ、友達のライブに行くんです」