君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて
# eight



黒と灰色のチェックのマフラーに顔を埋めると、、、


さっきまであたしの体をまるごと包んでいた香りが鼻をくすぐった。


今日のあたしの靴…黒と黄色のコンバーススニーカーに良く合うと思った。



「あたし、何を聞いていいのかわかんないっ」

美加が小さく伸びをした。


ようやく落ち着いたあたしは、バイトのお休みをもらってから美加に連れられて、近所の公園に来ていた。


…普通、ベンチとかブランコ選ぶだろ。


美加のすすめた場所、、、あたしは何故か、砂場で美加の作る砂山を見つめていた。






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