君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



お互いの傷を見せられる、ただの理解者。


あたし達の間にはきっと、、、

そんな寂しいリズムしかない。


「さっきね、、、早坂に会ってきたの」

「えぇっ?!」

「それで、屋上で、無理やり…されそうになった」

「何を?!」

…いや、あの、それは勢いで聞いただけだよね?


「………。」

「えっ?!されたの?!」

…わかってるんかいっ!
しかも飛躍し過ぎだよばかっ!


「されそうになった、って言ってるでしょ」


ホッと胸を撫で下ろす美加。

こっちの動作よ、いろんな意味で。



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