君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



うちに帰って、お風呂に入って、部屋でのんびりしていたときだった。

───ブー、ブー…

見ると、携帯が震えていた。

知らない番号だけど、、、誰だろう?


「もしもし?」

「あ、出た」

…名乗れよ、イタ電かこら。


「明ちゃん、うちについた?江口だけど」

「江口さん?!」

「うん、そう。番号教えてなかった?」

…さも知っていて当然のように声をかける江口さんは、やっぱり自己中。


「アドレスしか知りませんでした」


それにしても、どうしてあたしに電話なんかしたんだろう?



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