君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



あたしはそのあと、うん、としか言わない江口さんに、シフトを教えた。


「…あと、大晦日が午前中で、お正月の三が日は休みです。それから午後に入って、6日が始業式なので、、、」


「うん、わかった。じゃあ、明日から迎えに行くよ、、待ってて」

「はい、、、」


「それから!」

「はい?」

「大晦日の夜は、美加ちゃんと空けといてね」


「何かあるんですか?」

「年越しライブ」


了解しました。

そう言って、電話を切る。

…結局、なに?

心配してくれてるんだってことも、やっぱり嫌いじゃない自己中だってことも。

今のあたしには、頭が混乱する原因でしかなかった。



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