君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて
「お、、おはようございます」
おそるおそるスタッフルームの扉を開く。
後ろには、壁に寄りかかってこちらの様子をうかがう江口さんがいて。
勇気をもらって行くっていうよりも、脅されてるような気分の方がより近い気もする。
「あっ、明ちゃん!おはよう、もう大丈夫なの?」
「店長、、、すみませんでした」
「あやまることないよ、来れるなら良かった」
「ありがとうございます」
店長は、ちらっとあたしの背後に目を向けて微笑むと、またスタッフルームの奥へと戻って行った。