君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて
「お疲れさま!急に呼び出しちゃったから、ボーナスつけとくわね」
「やった!ありがとうございます!」
「えぇー、俺達は?!」
「あんた達はどうせデートする相手もいない暇人でしょう!」
「大槻だっていねぇよ、きっと」
「あんた失礼だな!」
こんなやりとりをしながらバイトを終えて、夜は危ないとか言って譲らない店長の車に乗って、みんなとお家に帰った。
「ただいま~」
「あら、おかえり!遅かったね」
「店手伝ってきた。あと、25日美加と出かけるから!」
「クリスマスよ~?美加ちゃんには彼氏がいるんじゃなかった?」
「その彼氏のライブなの!」