君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



俺は、ようやく見つけた。



サンタの贈り物か、そう信じてもいいと思った。

…俺の天使。


勝手にそう決めて、俺は嬉しくなった。


ドラムのリズムに、1つも間違えることなく合わせた動き、体の揺れが、俺を興奮させた。

…発言がエロい?

まぁ、江口ですから。



メンバーと別行動にしてもらって、カウンターに座る女の子に声をかけた。

自分から女の子に声をかけたのは、初めてかもしれない。

でも、それだけ夢中になっていたんだと思う。


「大槻明」に。



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