君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



別に、その元カレに未練があるわけじゃないけど。

みんながみんな盛り上がるクリスマスに、別れを切り出されたら誰だって落ち込むじゃない?

だから、そのことを思い出させるクリスマスはあまり好きになれそうにない、、、特に、彼氏のいない今のところは。



「明はねぇ、彼氏と男友達の差がないの!…だから、もっと甘えたり、彼氏にだけは見せる自分とかさぁ」


一生懸命にあたしを説教する美加。

いや、気持ちは嬉しいんだけどさ。

好きだったはずの相手から振られて、一時ショックだったにせよ、次の日には何もなかったかのように過ごせたあたしって、、、正直女としてどうなのかな、とか考えちゃうわけで。



< 2 / 344 >

この作品をシェア

pagetop