君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



その後は、練習場でドラムをたたいていた。

なんせ暇人。

今まで、親がかなりイイトコロに勤めた結果…というか家柄か、なんでも許される人生だった。

車もバイクも、免許が欲しいと言えば出てきたようなものだ。

ただ、俺にはそれ以外に大した物欲はなかった。


唯一反対されたのが、この、音楽の道。

「家柄に恥じない生き方をしろ」

…何度言われたことか。


それでも、やっぱり譲れない。
これからはわからないけど、今は、、、絶対に。



< 221 / 344 >

この作品をシェア

pagetop