君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて
美加について、まずは雑貨屋さんに入った。
…この間、つい金のドラムの置物を買ってしまったところ。
前に置物が置いてあったところには、まだ銀のそれが置いてあった。
美加は、おそろいのストラップがあるコーナーに一目散。
あたしものんびりと、そのコーナーに向かっていた。
ちょうど、ストラップのコーナーにつくと、美加の両手が目の前に突き出された。
「ねぇねぇ明!どっちがいいかな?」
右目の前に揺れるのは、羽根のついたストラップ。
左目の前に揺れるのは、ネズミの国のストラップ。