君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて
最終的に選んだのは、革でできたネックレス。
なんか、、、じゃらじゃらしてるのはもうたくさん持ってそうだったし、店のサービスで文字も彫ってくれるらしいし。
「Kanade.♯」
なんでだろう、あたしが一番満足しそう。
プレゼント用の包装をしてもらい、細長い箱を心底嬉しそうに持つあたしは、贈る側には見えない。
「いいの見つかったんだ」
「うん!」
美加も、あたしの喜びようにすこし笑って、松島の分を決めていた。