君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



無事にプレゼントを選び終わり、、、あ、もちろんtripの皆さんにもちゃんと差し入れを買ってから、あたし達はライブハウスに向かった。


…風が吹くたびに、口元に香る誰かの香り。

嗅ぐたびにくすぐったくて、顔をくしゃっとしてしまうと、それに気付いた美加がすっかり上機嫌になった。


「明、今日はいつにもまして女の子っぽいよ」

「はい?」

「嬉しいよあたしは、明が成長して。この、5日間で急激に」


これは、江口さんのことを言ってるのかな?

あたしは、成長したのかな?



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