君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて
♯ eleven
美加もその姿を確認したようで、ホッとしたようについてくる。
ようやく人ごみから離れて、たぶんここは俗に言う…スタッフオンリー?
「ごめん、急に。俺あそこで声出したらまずかったからさ」
「いえ、、、でも目立ったと思いますよ、結構」
…そんなかっこいい格好してる人、目立つに決まってるし。
「え?ほめてくれた?」
また口に出してしまったのかっ!
「おー、スペシャルゲストだね?…てかエグチ、そろそろヅラかぶれよ」
そう言って歩み寄ってきたのは、金髪をツンツンにした背の高い人。