君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて
「まぁ、別に急いでるってわけじゃないんだ。大丈夫」
「え?!おい、キダちゃん!俺のときと対応ちがくね?!」
「…うるさいデカブツ」
う、、、うーわぁ。
あの声で悪口言われると、刺さるなぁ。
「美加ちゃん、正樹達は今日、後輩バンドとして最後までいてもらうつもりだけど、大丈夫?」
江口さんが美加に話しかける。
「あ、はい!帰りは正樹と一緒にするつもりだったので」
…だよねぇ、一緒に帰るよね~
「………え!?」
「なに、明ったら急に」