君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



「明ちゃん」

「はい?」

江口さんと、男女が楽屋に入ってきた。


「ちょっと、紹介させてね…こいつ、俺の友達でトウマ、で…こちらがえーと、、、」

「あ!トウマの後輩で、サラっていいます」

「サラちゃん」

…いや、言い直さなくていいから!

「あ、あたし、大槻明っていいます。よろしく?お願いします、、、で、こっちが友達の倉田美加です」

「よろしくお願いします!サラさんに、トウマさん、とってもお似合いですね!」

「あ…いや、、、」

慌てた様子のサラさんに、トウマさんは固まっていた。


ひととおりの紹介を終えて、あたし達は会場に向かうことになった。



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