君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



困ったように笑うサラさんに、ちゃっかり癒されていると、、、


「もう、あたしばっかり!明ちゃんは?本当は奏さんと…」

「あたしが?!」

聞き返すと、今度は目をキラキラさせて、あたしをのぞき込むサラさん。


「いやいやいや、確かに何度も助けられてますけど…付き合ってはないですよ」

「そうなの…やっぱり奏さんの片想いか、、、」

「え?」

ちょうどマイクのキーンっていう音と重なって、サラさんの声が聞こえなかった。

「ううん、なんでもないよ!」



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