君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



「行く?」

「はい?」

「打ち上げの途中、抜け出してみよっか」

「それ、いいんですか?」

「俺、自己中だからね」

…自信持って言わないでください。


そんなあたし達を、向かい側で言い合っていたはずの2人が見ていたことに、あたしはまた気づかなかった。


「EEEEE~~~!?」

キーン…とした音と一緒に、DJの驚いた声。

「な、ななな…なんでDA!?きっ、君は、なんで灯歌と!?…い、いや、あの!NE?!仕事中だYO!いやいや、ちょっ!灯…っ」

「なんでいるのって言ってるのよーっ!」

…キーン、、、



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