君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて
「みんな熱上がっちゃったかな!?」
騒ついた会場に、陽気な声が響く。
コバさんが、事態を丸く収めているのがわかる。
「じゃあ、ちょっとここで一旦落ち着いてみようぜ!疲れた体いやせますよーに!」
「聞いてください、『CALL』」
キダさんが、対照的な落ち着いた声で曲名を口にした途端…会場の空気が一気に引き締まった。
さすがtrapのファンだけある。
曲名だけで、その空気感がわかるのかな。
流れてきたのはノリがいいような、でもどこかしっとりしてる音だった。