君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



美加と松島が、ちょうど打ち上げから 帰宅するくらいのタイミングで、自己中オトコも目を覚ました。

寝起きだったけど、美加にも笑顔でお礼を言っていた。


去り際、美加があたしの耳元に囁いたのは、一種の嫌がらせか、それとも応援か…

「報告、待ってるね♪」

…こるぁ。かわいいんだよあんたはもう!


残ったのは、trapとREAL CHILDRENの残りのメンバー。それからあたし。

1つのテーブルを囲んで、とても賑わっている。

あたしは少し眠くなって、江口さんが座る角とは反対の角に背中を預けてうとうとしていた。


「ちょっと、寒くないとこつれてくわ」

そんな、声が聞こえたような、、、
ふわりと、からだが宙に浮いたような、、、
そんな感覚に揺れながら。



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