君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



───コン、コン

眠りについてから、そんなにたっていないように感じたけど、なぜか目がすんなり覚める。

「はい」

ノックに答えると、ガチャリと開いたドアから、小走りの足音が聞こえた。

「明ちゃん!ごめんね、遅くなったけど、これ、着替え!サイズとか大きかったらごめんね!」

「あ、ありがとう!」

「よし、うん、あたし天才かも!」


え?置いてってくれるだけじゃ、なくて?
あたしは、、、固まった、、、。

「初めて見たときから思ってたんだ、こういうの着せたいって!」

てきぱきと着せ替えられて、またしても化粧までされて。

一式身につけて、洗面所の鏡と向き合ってみると、普段のあたしとのあまりの違いに思わず赤面してしまった。



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