君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて
トイレにでも行ったのかと思いながら、ちょうど窓際の席が空いたので、そこへ腰をおろした。
景色がいいなぁ…
テーブルに肘をついて、ぼんやりと外を眺める。
ウェアとか持ってきてたら、スノボにでも挑戦したくなるほど。
風を切りながら見える景色も、きっと綺麗なんだろうなと思う。
「綺麗だ」、、、なんて、今思い出すことじゃない!!!
やめろやめろ、と頭を振って、ふぅ、とため息をついた。
「ねぇねぇ、なんでウェア着てないの?1人で来たの?」
「あ、いや、、、」
知らない人が二人…たぶん大学生くらいかな。
ウェアにパーカーを着てて、きっと上級者の人かな?
「俺と来たの」