君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて
# fifteen



年始は、急いだわりには忙しくなかった。

お母さんに新年のあいさつをして、お店に走ったところまでは忙しかったけど。
走った、、、走らせた、、、車を、、、?



「明けましておめでとうございます!」


「「おめでとー!」」
「「今年もよろしく!」」



店長、広瀬さん、それからバイト仲間たち。
今日からまた、新しい日々を送る。

あたしはレジに立ち、ドラムの置物を指で揺らして口角を上げていた。



…あれ??





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