君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



「お疲れさまでした~」


年末に向けて、昨日まで点灯していたクリスマス用のイルミネーションを外す作業をしていたら、かなりの時間になってしまっていた。

もちろん今からは明日からの、カウントダウンの飾りつけ。
イタリアンとはいえ、お正月はしっかり迎えるのだと、店長は張り切っていた。


あたしは、イルミネーションの取り外し作業までやって、後はまかせることになった。

あたしは大丈夫なのに、店長が危ないと言ってきかないんだもん。

「送ってくから、、、」

と言う店長の親切だったけど、それは今の忙しい時期に迷惑だから、とやめた。



< 35 / 344 >

この作品をシェア

pagetop