君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて
「……っくしゅ!」
無作法なくしゃみ、恥ずかしいなぁ、、、
「風邪ひいちゃうね、こんなところまでつれ回して、、、俺何やってんだろ」
あれ?自己中が反省してる…?
「冬ってさぁ、空気が澄んでるから音がよく透るんだ」
あ、そ。反省じゃないのね。
「ふぅん、、、じゃあ聞かせて?」
あたしだって、負けてられるかっての!
「そうだね、、、お詫びとお礼を兼ねて、また今度…今度はドラムを積んだ車で来ようか。この海辺に」
「お礼…?」
「うん、本当の俺達の音楽をわかってくれた…お礼」