君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



「明ちゃんは?」

「松島と一緒ですよ、高2です」

「そっか…若いね」

精神年齢的にはあなたの方が若いと思います、絶対。


背中の温もりが、すごくポカポカしてて、あたしの心臓まで温かくなってて鼓動が早まるのがわかった。

しかも、、、!
息が、息がね、、、耳元なんだって。
あたし耳弱いんだって~!!!

もう、寒くないのに、江口さんが話したり、息をついたりするたびに、ビクンッて震えちゃって。


「寒いの?」

いや、その声と息がダメっす!
………とは言えず。


江口さんの腕の力が強くなる…───



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