君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



あたしも、ある意味で自己中なんじゃないかな、、、

それを、ちゃんと思ってる本人から言われたのか言われてないのか。

あたし達の違いって、そこにあると思う。


「俺さぁ、せっかく好きだと言ってくれた子を泣かせるんだ」

…だから、どちらかと言うと、俺自身を信じられなくなっちゃってんのかもね。


「女の子を幸せにできない…とかですか」

「明ちゃんのはっきり言うところ、マジで好きだよ」

ハハ…と乾いた笑い声を上げる江口さん。

そりゃどーも、嬉しくないけど。


「でもその通りなんだわ、俺はもう、恋愛できる気がしない」



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