君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



「勝手に帰るかもだけど、ね」

そう、時間短縮。
暗いところは、誰といたって怖いんだから、早く出てしまった方がいい。


「おはよー!さっみぃな!」

寒いのはお前の格好だデコスケ。
と、言いたくなるほどに、今教室に入ってきた男、松島は薄着だった…夏服だった。


「おはよー!正樹、ライブ行くからね、明と!」

「おっ、マジで?見てろ、俺、頑張っちゃうから」

おー、さむ。

「あきら、おはよ!」

この野郎、、、!

「あたしはあきらじゃありませんが、一応クラスメイトの松島君に挨拶しますね、おはようございます」




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