君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



「俺ね、自己中の他にもいろいろあるんだよ、、、欠点が」

そんなのみんな一緒でしょうが。


「1つ、意地悪。1つ、腹黒い…これは人から言われただけで、俺は認めてないけど。1つ、しつこい。1つ、根に持つ。1つ、、、」

「あーっ!もういいです。わかりました。逃げれます、逃げれます!」


満足そうに笑う江口さん。

確かに意地悪で、確かに腹黒くて、確かにしつこい、この人は。


「でも!いいところも、たくさんありますから。それは、譲りませんから」


ん?今あたし口にした?

「へぇ、、、なになに?気になる」

「あ、えと…」

やっぱり?!

あぁもう、なんであたしはすぐ思ったことを口にするかな!?



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