君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて
教えて教えて~って言いながら、あたしごと左右にゆらゆらし始めた江口さん。
………やっぱり子供っぽいな。
「…1つ、、、音楽に信念があるじゃないですか。1つ、こんなにも温かいじゃないですか。
ふと、顔を上げると、江口さんはあたしの方を見てなかった。
すぐにあたしに気付いて微笑んだけど、、、なんだかそれは、信じられないと言われた気がして、悔しかった。
だから言ったでしょ!ムカつく自己中じゃない、少なくともあたしにはって」
強く言い切った。
ちくしょー。
言っても信じてもらえないなら、女に生まれなきゃ良かった…。