君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



やっぱりいつの間にか、思ったことを口にしちゃうあたし。

それでもまぁ、美加の気がそれて良かった、かな。


「金と銀、どっちがいいと思う?」

「なんだ、三輪車は却下ってこと?…うーん、どこに飾るのよ」

「できれば、お店。ダメならあたしの部屋、かな」


そうだなぁ…と、三輪車をスルーしたあたしのために悩んでくれる美加。

「よっし、決めた!」


美加があたしに渡したのは、、、



金の置物だった。


「お店の雰囲気は白だし、明の部屋もどっちかと言えば爽やかな感じだからさぁ、敢えて映える色がいいかなって思って!」

…なるほどね。今後の参考にさせてもらいますよ。

「ありがとう」



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