君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



「よろしく頼むよ、このわんぱく娘。」

「まかせろ!」

胸を張って言い切る松島。
ちょっぴり、美加を羨ましく思う瞬間、、、こうやって、少しは優しくしてもらいたい…彼氏には。

…あぁ、それが友達との違いなのかな。


「あ!言うの忘れてたけど、今日Michi行くから!」

「は?!ホントに?」


Michiとは、あたしのバイト先のお店。
店長の名前が「道生(ミチオ)」だからなんだけどね、、、可愛いでしょ。

デザートだけ頼めるし、内装もシンプルでカフェっぽいから、実は若者にも人気のお店。

だから美加達もよく来るんだけど、、、急だな松島。



< 59 / 344 >

この作品をシェア

pagetop