君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



「何やってたんすかっ」

「ごめん、厨房にミスの伝達に行ってた」

…なんだ、サボりかと思った。


「なら、いいです」

「えっ、それどういうこと?!」

「何でもないです」

…ま、許してやろう。

なんてね、置物が近くで嬉しかったし。


「なんだよ、にやけて、、気持ちわりぃな」

「失礼なっ!店長に言いますよ!広瀬さんがセクハラしたって」

「は?いつしたんだよ、だいたい、兄貴だって広瀬だバーカ」

「んなこと知ってますぅ~、店長はまともな人間だから広瀬さんみたいなことしませんから、区別がつくんです!」


本当にこの人あたしの先輩だろうか。

てゆうか、この人が店長の弟なんてっ、、、店長なんて不憫なの。




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