君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



そして、また接客に移る。
いつまでも立ち話はしてられない、まだ休憩時間じゃないし。


「なんで、あんな可愛い子がいるのに紹介しなかったの?!」

こっちで1人、憤慨してる男が1人。

「あんまり悔しがってると、さらにもてなくなりますよ。余裕を持って女の子探ししてください」

…ま、広瀬さんにはとうぶん幸せは来ないと思いますけどね。


そんな言い合いをしているうちに、お客様の数はどんどん減って行った。

「珍しいですね、、まだ7時過ぎなのに」

「あぁ、今日は特番があるからな。みんな見たいんだろ」

「マジですか」

「明日は多いぞ、忘年会が予約されてるから」

「マジですか」

…良かったね、松島達。



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