君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



「明ちゃん!お疲れさま」

「はい?」

厨房にオーダー表を置きに行ったあたしに、店長はいきなり声をかけた。


「あ、先にお飲み物です」

「はいはい、私がやっとくから!明ちゃんは上がり!」

「なんで?!あたし、なんかしました?!」

…今日は何も失態はなかったと思うんだけど、、、


「お友達そろったみたいだし、一緒に楽しんできてよ!それに、あの子1人じゃかわいそうだし」

…美加のことだ。

「あ、ありがとうございます!」


あたしは走ってスタッフルームに行き、制服から着替えた。

髪の毛はこの際面倒くさい。

そのままにして、お店に戻る。



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