君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



一気に顔が熱くなる。

女が信じられないって言ってなかった?!
自分がこーいうことするのは許すってか。

やっぱり自己中か。


「えっ、何て言ってたの?聞こえなかった~!」

美加が隣から腕を引っ張ってくる。

あたしは、赤くなった顔を隠すためにみんなから顔を背けて、肘をたてた。


「余計なこと言うな」

…って言ったんだよ。

…おい、さらっと嘘をつくな。


それでもあたしは反論することさえ叶わず、ただこの顔面を冷やすことで精一杯だった。


「で、すねてるの?この子は」

「強く言いすぎたかな」

…実際は違いますけど。

「そうだよ江口!詫び入れろよ」

は?



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