君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



「そうだなぁ、そうだね。明ちゃん、行こうか」

「は?」

「だから、詫びるから」

「はぁぁぁぁぁあ?!」


とか、言ってるうちに、どんどん入り口の方へ引っ張られていく。

「ちょっ…!美加、助けてっ」

「いってらっしゃあい」

…手を振るなぁっ!


ズルズルと引きずられて、ついにレジの前

「海鮮パスタと苺パフェ分の会計してもらえますか」

「はい、かしこまりました~」

…語尾を伸ばす前に助けろ、広瀬!


「あれ、大槻?」

「広瀬さんっ!助け…っ!」

言う前に口をふさがれる。

「おいっ、お宅…っ」


「ごちそうさま」




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