君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて
あたしもそう思った。
かっこいいし、なんだろう…雰囲気が明と合ってる気がしたんだよね。
江口さんが女の子をかまうことの珍しさと同じくらい、明を振り回す男の人がいることは貴重なこと。
だったらやっぱり、そのくらいピッタリな関係になれるってことでしょ?
「あたし、あの2人を応援したいよ」
正樹が、笑顔で頷いてくれる。
「俺達みたいなカップルになれば面白いよな」
「えぇー、明は絶対イチャイチャしないよぉ!だから別れちゃうんだもん」
全く!正樹もまだまだね!
「ツンデレカップルに決まってるでしょ!」
…2人が同時にふいた。
「ひどぉい!」