君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて
震えながら屋上へ向かう。
もちろんマフラーは必需品であり、階段を上るのに少しも温かくならない。
「高田、寒いんだけど」
「ごめん。でも、どーしても言っておきたくて」
「何を?」
「………俺さ、」
なんか、嫌な予感がする。
最近増えてるこのシチュエーション、、、
屋上に呼び出されるのは初めてだけど、教室やら廊下やら、校門やら帰り道やら…うん。困った。
「…大槻のこと、1年の時から好きで」
マジで?だって、1年のときは、、、
「1年のときは、早坂の応援してた。でも、あいつが大槻の話をするたびに、気になって…で、去年のクリスマスに、、、」