君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて
バンドの新曲の話をしているだけで、いったいどのくらいの時間がかかったんだろう。
さっきまで無言でいた江口も、ちゃんと話し合いに参加しているから、あれ以上聞くのはナンセンスな気がした。
食事を終え、会計を済ませた俺達は、小林さんの車で送ってもらうことになっていたが、江口だけはバイクがあるから…と言って別行動になった。
「大嶋、、、」
「ん?」
「明日、話したいことがあるんだけど」
「了解、じゃあ明日な」
そして、俺は小林さんの車に乗り、我が家に帰ったんだ。