君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて
「俺も、これは明ちゃんに合うと思ってたから」
「本当?」
「うん、この曲…和訳すると、、、」
…わかってくれ、俺達の音楽を。君の胸に届くまで、俺達は叫び、叩き、こじ開け続ける───
「なるほど、、、これは…海の歌、ですか」
「…なんでそう思う?」
「冬の海。わかって欲しいのは大きな海の音、、、冷たい風が吹くのに、どうしても気になってしょうがない」
「すごいな、、、ビンゴだよ」
感心したように頷く江口さん。
「でも、なんでそれが、あたしに合うんですか」