いつも傍には君が…。
二本の剣の重さに
少しふらりとし、倒れそうになる。
…これは、早めに終わらせないと。
キッと相手を威嚇の念も込めて
思い切り睨め付けながらも、
掴んだ剣を思い切り地面に
突き刺せば、それを支えにした。
「ふ、ははは。あはははは。」
突然と言っていい程、
渇いた笑いが中庭にこだました。
突然笑いだした彼を
呆れたような表情で見つめていると、
咄嗟に視線が合ってしまった。
…その瞳は先程と
同一人物とは思えない程、
深い闇が渦巻いていた。
……思わず鳥肌が立つほどに。