いつも傍には君が…。




「はは、面白いなぁ…。
……君さぁ…名前、なんて言うのぉ?
俺は、リッドだよ。」




「……クリス。
クリス・フェアローラ。」




様子を伺いながら恐る恐る答えた。
けれどその瞳で
じっと見つめられながら
問い掛けられれば
微かに声が震え、かすれてしまう。



彼は、いやリッドは
そんな事も気にしていない様子で
前髪を掻き上げながら
此方をじっと見つめて
ぼそぼそと何かを呟いていた。


声は聞こえないけど
空気が一変した。
さっきまでの空気とは違い
肌に突き刺さるように痛く重い。


「……もうちょっと遊びたかったけどなぁ…。」


ポツリと、だけど
私にもハッキリ聞こえる様な
声でそう言えば
一歩一歩を踏み締めるように
此方へ近付いてくる。





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