いつも傍には君が…。

「そうねぇ…。
じゃあまた最初から話そうか。」


クリス、と呼ばれた老婆は
リリィの頭を優しく撫でてから
軽く笑みを浮かべてから
ふぅ、と息を吐きだした。


「わぁい!ねぇ、おばあちゃん。
このお話っておばあちゃんの
昔の話しなんでしょ?」



「…そうよ。おばあちゃんがね、
今よりもっともーっと
若い時のお話。」



興味津々の目でこちらを見てくる
リリィを愛しそうに
見つめながら、クリスは話しだす。



まるで童話でも聞かせるように…。










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