いつも傍には君が…。
「俺の名前はアザゼル。
…お前は?」
「私はクリスよ。
クリス・フェアローラ。」
自分に問い掛けられると
思っていなかった為、
少し声が煩ってしまったが、
気にせずアザゼルは
ちゃんと話してくれた。
私の倒れた原因は
脳震盪である事。
少し医学をかじっていたから
対処が分かった事。
中庭に来たのは
人を探していたからという事。
私達の声が聞こえて
もしかしたら探している
人じゃないかと思い、
駆け付けたら私が倒れていて
リッドが何処かへ
逃げていってしまった事。
さらにはリッドと
知り合いという事まで
教えてくれた。
本人曰く「邪魔な存在」らしい。
これには私も
ただ苦笑いで賛同も否定もせず
誤魔化すしかなかった。