いつも傍には君が…。


「こんなものか。
じゃあ次は、俺が聞いてもいいか?」


アザゼルは話し終えると、
ふぅっと少しだけ息を吐き出して、
私の方を見ながら
すぐさま尋ねてきた。



「えぇ、勿論。」


一息つけば良いのに、と
思いながらも、
ここまで聞きたいのなら
大事な事だろうと思い、

頷きながら
そう答えるしかなかった。




「あいつ…いや、
リッドとはどういう関係だ?」



「へ?」



「だから、
リッドとはどういう関係なんだ?」



意味が分からなくて
パチクリと瞬きをしながら
思わずアザゼルの顔を見る。


その顔は至って真剣で
真面目に尋ねているのが
良く分かる。



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