幼なじみの甘い××。Good night baby★
「ちょっと話せる?」
ぼんやりしてるあたしの前に、その人の足が1歩近づいた。
――カツンっと、ヒールの音を響かせて。
その足元に目をやって、あたしは言葉を失った。
顔には見覚えがないけど、このクツの記憶は残っていたから。
2週間前の、薄暗い自転車置き場。
そこで、見たんだ。
ピンク色のリボンがついたクツ。
持ち上がるヒールのかかと。
……ハル兄と……キス、してたヒト。