幼なじみの甘い××。Good night baby★
「ホントにヘンだなぁ、お前」
うつむいて唇をかみしめているあたしを、ハル兄がのぞき込む。
「お年頃だしなぁ。学校でなにかあったか?」
違う。違う。
「思春期ってやつか?」
違うよ。そうじゃない。
あたしだってもう、ハル兄やおかーさんが思ってるほど、子どもじゃないんだ。
この香りがどうやって付いたものなのかとか、
来るまでに何があったのかとか、
そういうのだって、ちゃんと想像できる年齢なんだよ。