幼なじみの甘い××。Good night baby★
「まだ震えてるなぁ。相当緊張したろ?」
「……したよ。……今だって……すごく」
もう、抱っこされて気持ちいいとか、そんな感情だけじゃいられない。
ドキドキして、カラダの奥がぎゅうっと苦しくて。
……本当に倒れそうだ。
「ありがとな、眞緒」
そんなあたしの耳に、柔らかくて、優しい声。
「だけど……ごめんな。今はまだ、なんて答えたらいいのか分かんね」
頭の先から背中まで、ゆっくり下ろされる温かな手のひらから、
あたしへのいたわりが、痛いくらい伝わってくる。