幼なじみの甘い××。Good night baby★
「夜かー。うーん……」
ハル兄が悩むのも無理はない。
てか、断ればいいんだって。そんなバイト。
てか、どんなバイト?
「ハルくんさえ良ければなんだけど……」
ずずず……。
2杯目の味噌汁をすすりながら、おかーさんの言葉を聞くあたし。
「週何回でもいいからさ、眞緒の家庭教師やってくれない? バイト料、お支払いしますんで」
「眞緒の家庭教師?」
「……ぶっ!!!」
あたしの口から、2度目の味噌汁噴射。
「あー、なるほど」
すでに慣れたのか、あたしの顔を見下ろしたハル兄は、
「だから。わかめ出てるっつーの」
やれやれ、と笑ってから、
「いいっすよ」
カテキョの話を、あっさり受け入れた。